巨人坂本 主将8年目突入の「危険な賭け」とは
「坂本不在がここまでチームの勝敗に影響を及ぼすのかと、まざまざと分かった試合となりました。裏を返せば、ポスト坂本が育っていないことも明らかになった」(同)
結果としてこの3連戦を2敗1分けと1勝もできず、そこまで上昇気流に乗っていたチームが、その後の下降線をたどる分岐点になった試合ともいわれている。
「本来ならば、坂本は東京五輪にも出場したことで原監督としても早めに休養を与えたい考えはあったのでしょうが、その後の戦いを考えると坂本を休ませるわけにもいかなくなった」(同)
9月に入ってからは主力の丸、岡本の不振などもあり、より一層坂本にかかる負担も増していった。
また今回続投の背景には「後継者不在」も影響しているという。坂本本人が「実際、『こいつやったら大丈夫かな』という選手もまだいないですし」と認めるように、阿部が坂本に主将を禅譲したときのように全幅の信頼を寄せる選手はチーム内にまだ見当たらない現実がある。本来ならば「ポスト坂本」は若き4番の岡本が最右翼となるが、4番の重責を考慮して、続投を決断した形だ。
来季、もう1度頂点に立つために下した男気あふれる決断は吉と出るか、凶と出るか。キャプテン・坂本の存在がチームの浮沈に大きく関わってきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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