いよいよ走るか、巨人 坂本2発に加え 合流間近 必勝ピースとなる「8回の男」
原監督もチームに手ごたえを感じている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
復活が期待されていた男が帰ってきた。巨人は28日の広島戦(東京ドーム)に5-4と勝利。「7番・遊撃」で先発出場した坂本勇人が1試合2発を放ち、チームに貢献。1試合2発は昨年7月3日・広島戦以来、通算19度目。3安打4打点の大暴れで、チームを勝利に導いた。
【動画】この一発を待っていた!坂本がこの日、2本目となるホームランを元同僚の戸根から放った場面
まずは2点を追う4回だ。二死一、三塁から遠藤淳志のチェンジアップを振り抜くと、左翼ポール際へ飛び込む2号逆転3ランをマーク。沸き立つ観客席を尻目にダイヤモンドを1周すると、勢いは止まらない。4-2で迎えた8回一死の場面では元巨人左腕、戸根千明の直球を振りぬき、左中間席に飛び込む3号ソロをマーク。貴重な追加点を加えた。試合後、坂本は今季初のお立ち台に立ち、本拠地の歓声に「大歓声は久しぶり。ファンの人の歓声は本当に選手の力になります」と復活を待っていたファンに感謝の気持ちを示した。
開幕前から不振に苦しんだ。2000本安打も達成している男が打率1割台に低迷、世代交代もささやかれる中、再び立ち上がってきた。
復活の過程を見守ってきた原監督も坂本の2発には「2本目の速いボールを打てたのは良かった」としながら、「でも、これぐらいは打つよ!」と騒ぐには値しないといいながらも、嬉しそうな表情は隠せなかった。
未だ5位ながら、直近5試合は4勝1敗と明らかに上昇気流をつかみつつあるチームにはまだ「隠し玉」も控える。