「俺たちは同じことやっているのに誰も取り上げてくれない」ヤクルト版「地獄の伊東キャンプ」を振り返る 橋上秀樹氏×荒木大輔氏対談

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ヤクルト版「地獄の伊東キャンプ」


「地獄の伊東キャンプ」といえば、野球ファンの間ではジャイアンツが1979年に敢行した、長嶋監督による秋季キャンプが広く知られている。成績が低迷したことで若手に対して猛練習を課し、その時に参加した江川、西本、篠塚、中畑といった当時の若手選手が後の黄金時代を築いた。そして、実はヤクルトでも「地獄の伊東キャンプ」が行われていた。87、88年に同地で行われたもので当時の関根監督の肝入りによるものだった。このキャンプに橋上氏、荒木氏も参加した。

 その内容に関して「ひどい練習、地獄だった」と話す橋上氏。

内野1面にネットが低く張られ、長い間、中腰状態を強いられるなど、守備練習含め走り込みなど、徹底的に鍛えられたという。

そんな厳しい練習の中、癒しとなったのがお風呂だった。

「五右衛門風呂みたいな風呂が伊東にあって、刑務所じゃないですけど毎日朝起きると入れられて。体もものすごく張ってるのに熱湯みたいな風呂で。3分くらい入っていると体がホカホカになって張り感がちょっと取れるんですよね」と話す橋上氏。

一方で荒木氏はこんな不満もあるという。

「ジャイアンツの人は『地獄の伊東キャンプ』で、江川さんだ、西本さんだと色々取り上げてくれるじゃない?我々は同じことやっているのに何もない」

と巨人同様にハードトレーニングを行ったことがまるで知られていないことに悔しさを覚えると率直な感想を漏らす場面もあった。

またオフシーズンで休む当時の選手とオフシーズンでも練習している今の選手を比べ、橋上氏はこう話す。

「当時の選手はやっぱり秋の練習、キャンプであまりにも理不尽な練習を課せられすぎて。終わった瞬間に休めるという解放感が非常にあって。それがあったのが逆効果だったかなって」

さらに橋上氏は安定してパフォーマンスを発揮するためには完全にオフにせずにある程度維持したまま1年間トレーニングを続けた方がケガのリスクも減ると話した。

動画内ではほかに90年代のヤクルトの強さの秘密についても触れている。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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