【WBC】「守備固め」狂った栗山監督の誤算
そんななか、鈴木誠也(28=カブス)が左脇腹痛で出場を辞退。代役として招集したのは、牧原大成(30=ソフトバンク)だった。鈴木のような右の強打者タイプではない。左打者が多いメンバーにまた左打者を加える結果になっても、内外野の守備をハイレベルでこなせる「万能守備固め」を選んだ。
牧原は昨年、中堅のほか二塁、三塁、遊撃で先発出場している。代表で中野が不安を露呈した遊撃は源田壮亮(30=西武)1人に頼らざるを得ない状況だったが、バックアップできる牧原の加入で、源田に代打を送る選択肢が増える。周東の代走も守備固めを気にせず、早い段階から使うことができる。
接戦では、守備のミスが勝敗を左右する。試合終盤の守備が固まってくれば、投手を中心に勝ち抜くチームとしての形も見えてくる。
日本トップクラスの実力が集まっても、全員が本来の力を発揮できるとは限らないのが代表チームの難しさ。日の丸を背負う重圧がのしかかっている可能性もある。3月3日に行われた中日との壮行試合も2-7で敗れた。いまの栗山ジャパンには、どん底から浮上する何かのきっかけが欲しいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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