「落合さんも打てなかった」佐々木主浩氏が高く評価した"希代のシュートピッチャー"とは
横浜で長く活躍した盛田氏の強気なピッチングは知られていた(C)産経新聞社
落合博満氏といえば、史上初の3度の三冠王に輝くなど、天才バッターとしてその名をとどろかせた。
一方、そんな落合氏が苦手にしていたピッチャーがいた。当時の話を振り返ったのは「ハマの大魔神」で知られた佐々木主浩氏(現野球評論家)だ。
横浜でクローザーとして98年の日本一に貢献、その後は米メジャー、マリナーズで1年目に2勝37セーブで新人王を獲得した。
そんな佐々木氏が、巨人、西武、楽天でもコーチを務めた大久保博元氏のYouTubeチャンネルに出演。5月13日に更新された動画内で現役時代の対戦相手秘話を明かした。
まず現役時代の落合氏との対戦に関しては「落合さんがすごいのはまっすぐを打ち損じない、甘く入ってきたまっすぐを打ち損じしない」と話した。
直球、フォークのコンビネーションで知られた同氏だったが、落合氏との勝負時には意図的に直球勝負を挑んでいたとした上で、甘く入った直球を見逃すことはなかったとした。
また平成の名勝負としても知られた、当時巨人の4番を務めた松井秀喜氏との対戦に関しても、ルーティンがあったという。
「松井は頑固、待ち球をずっと待ち続ける」(佐々木氏)傾向があったとした上で、対戦時には初球で狙い玉をさぐった上で当時、バッテリーを組んでいた谷繁元信氏とともに配球を組み立てていたと明かした。
一方で長く守護神として活躍する中で「調子がいいときはほとんどなかった」とも話した。調子がいいときに限って登板機会がなかったりなど、その上で状態が悪くても抑える術を見つけていったとした。