中日・髙橋宏斗が目指すは「師匠超え」 防御率0点台フィニッシュも?

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■師匠・山本由伸の「1.21」を超えられるか

 こうも抜群の内容が続くと、どこまでやってくれるのか期待が膨らむ。その中で筆者が髙橋宏に期待したいのは「シーズン防御率1.20以下」だ。

 この数字を挙げたのには理由がある。かねて「師匠」と公言する山本由伸(ドジャース)がNPB最終年(2023年)に残した防御率が1.21。それを超えてもらいたいし、現実味のある話だと思っている。

 先に記した通り、現在の髙橋宏の成績は防御率0.58(78イニング・自責点5)。仮に残り試合で70イニングを投じた場合、この間の自責点が14以下なら防御率は1.20より低くなる(148イニング・自責点19、防御率1.16)。

 また、現状のペースで投げ続けられれば、21世紀初の防御率0点台も視界に入る。上記と同じように残り試合で70イニングを投じた場合、この間の自責点が11以下なら0点台となる計算だ(148イニング・自責点16、防御率0.97)。

 もちろん机上の計算で野球が成立するわけではない。それを承知した上で、今の髙橋宏には期待をかけたくなる。まずは過去1勝しかできていない巨人に圧倒的な投球を――。





[文:尾張はじめ]

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