中島宏之 新井貴浩や坂口智隆らに匹敵するリカバリーを見せられるか
セ・リーグ3連覇の精神的支柱として広島を引っ張った新井貴浩内野手も、14年オフに阪神から自由契約となることを選択。推定年俸2億円から、40%以上の減額提示を受けていた。15年に阪神の提示額より安い、推定年俸2000万円で古巣・広島復帰。その後の活躍は周知の通りだ。16年には通算2000安打を達成し、打率・300、19本塁打、101打点でリーグMVPに輝き、25年ぶりのリーグ優勝へと導いた。
WBCで活躍した13年オフに、中日から自由契約となることを選択したのが井端弘和内野手。年俸1億9000万円から、大幅減の年俸3000万円前後の提示だったとされる。巨人へ移籍し、内野の控えとして2年間活躍。引退した高橋由伸監督と時を同じくユニホームを脱ぎ、コーチとして今季まで3年間支えた。
広島の主砲だった栗原健太内野手は、故障で出番が減った15年オフに減額制限を超える提示を拒否し、自由契約に。楽天の入団テストを兼ねた秋季キャンプに参加し、移籍を勝ち取った。ただ1軍での出場機会はつかめず、16年限りで引退。翌年から打撃コーチに就任した。
所属球団では構想外に近い低評価だからこそ、減額制限を超えた提示がされる。減額を受け入れて残留するか、新天地へ飛び込む挑戦を選択するかは本人次第。中島は後者の道を選んだ。すでに複数のスポーツメディアでは、巨人が獲得調査に動くのではと報じられている。移籍先にも注目が集まる。ハングリー精神を糧に、新井や坂口らに匹敵するリカバリーを見せられるか。
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