「型にはまりすぎ」侍戦士、球界きっての理論派・山川穂高が明かす「打撃の極意」とは

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 また、100年前のメジャーリーガーたちのフォームから、ヒントを得たと話す山川は、スイング前に『動き』があることに注目。止まっている状態から動き出すのではなく、動いている状態からスイングに移ることにバッティングのコツが隠されているという。

 目線をぶらさないために、頭は動かしたくない。しかし、その意識が強すぎるが故に、体全体がピタッと止まってしまう選手は多いと、上田氏も高校生への指導で悩むという。

 この問題について山川は、構えの段階からずっと動いていなければいけない訳では無く、打つ前にひとつ動作をつけ加えるだけで「動から動」にすることができると説明。この直前に動き始めてスイングに移行するという、最小限の動きで打ち返すフォームが「これがバッティングの究極」と打撃論を披露した。

 そんな自身の打撃論を明確に持つ山川が、最後に動画視聴者に向けて伝えたいことがあると切り出すと、「型にはまりすぎなんですよ。型にはまっちゃだめだし、型にはめる教え自体もダメなんです。はめたくなる気持ちも分かりますけど、短所ばかり直してると、長所がなくなる。キレイなスイングをするのが答えなんじゃなくて、ヒットを打つのが答えなんで。そこをはき違えないでほしいです」「らしくいけ。見様見真似じゃなくて、自分の力が伝わりやすいやり方を自分で考えてやるのがバッティングなので。かまえとか足の上げ方などは自由でいい」と、SNSやYouTubeなどで情報が溢れる時代だからこそ、情報過多で自分を見失ってしまうことは避けてほしいとアドバイスし、指導者たちにも長所を伸ばすことの素晴らしさを語った。

 独自の打撃理論と、野球への考え方は今の時代の選手や指導者たちに大きな意味をもつだろう。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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