米球界で変わるイチロー氏のミカタ 米記者がNPB時代の伝説の7年を再評価「我々は日本での全盛期を忘れている」
かつて“ヒットキング”を呼ばれた大打者ピート・ローズ氏は、米紙『USA Today』の取材で自身とイチロー氏の比較を問われた際に「彼にケチをつけようというんじゃない。彼はすでに、殿堂入りにふさわしい実績を残している」と前置きした上で「野球に詳しい人間で、日本の野球とメジャーが対等だと言う人間がいると思うか? 私は思わない。こっちでうまくいかなくて、あっちで名を挙げた選手は山ほどいる」と論じていた。
しかし、野球の国際化が進む中で、イチロー氏のキャリアに対する見方も変わってきている。米スポーツ局『ESPN』のバスター・オルニー氏が司会を務めるポッドキャスト「Baseball Tonight with Buster Olney」に出演したデビッド・ショーエンフィールド記者は、「我々はイチローの日本での全盛期の7年間を忘れてしまっている」と指摘。オリックスでの打撃成績を純粋に評価すべきだと持論を展開した。
「彼は若干20歳で打率.385を記録している。そんな選手が、その年齢でこっちに来ていたら、間違いなくスーパースターになっていただろうね。なぜなら、20歳で彼はすでに(メジャーで安打を量産した時の)“イチロー”だから。それは60WARに45くらいは積み重ねられていたかもしれないということになる。つまり通算で100を超えていたことになるよね」
こうした「タラレバ」な議論が尽きないのも、イチロー氏の凄みの一つなのかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「馬鹿げている」イチローの米殿堂入りで及ばなかった“1票” 米記者は野球の在り方に苦言「本質を見逃している」
【関連記事】水原一平被告が抱えていた切迫した懐事情 年俸7700万円に、大谷翔平から月40万円の“援助”も「低賃金」と語るワケ
【関連記事】「とても愚かだ!」イチローに集まらなかった“疑惑の1票”に波紋続く 米記者は投票体制に怒り「責任を持つべきだ」






