81%は公開済みだが…イチロー氏に“投じられなかった1票”は「謎のままだ」 米記者が改めて主張「説明責任は重要」

イチロー氏が“逃した”1票に対する議論は、いまだ余波を広げている(C)Getty Images
“疑惑の1票”が波紋を広げ続けている。
現地時間1月21日、現役時代にマリナーズやヤンキースなどで活躍したイチロー氏は、米野球殿堂入りの快挙を有資格1年目で達成。全米野球記者協会(BBWAA)に所属する記者の投票で394票中393票という圧倒的な支持を集め、野手歴代最高の得票率99.7%をマークしたが、史上2人目となる満場一致には、わずか1票届かなかった。
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さらに同2月4日、BBWAAが記者394人中321人(約81%)の投票内訳を公開。しかしここでは、イチロー氏に全ての票が投じられているため、“投じられなかった1票”の行方は、いまだ判明せず…。殿堂入りの投票権を持つ記者は、公開義務が課されていない。ただ、現在の状況には、米メディアの一部から不満の声が上がっている。
中でも米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者は、自身のXを更新し、「殿堂入り投票を公開した321人の記者全員がイチロー氏に投票している。イチロー氏に投票しなかった1人は、いまだ謎のままだ」と反応。「ここで当たり前のことを言っておく。全員が投票用紙を公開すべき。説明責任は重要だ」と改めて主張した。
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