今年で最後となった「イチロー杯争奪学童軟式野球大会」でイチローが子どもたちに送った言葉とは?
過去のイチローからの言葉
ヤンキース時代、出場機会に恵まれなかった2014年には「我慢」を説いた。
「今年の僕が何を伝えられるかというと、我慢ということではないかと思いました。大人は我慢の連続。自分の気持ちを抑えて先へ向かう。これしか方法がないと言ってもいい」と話した。この年限りでヤンキースからFAとなっており、所属先が決まらない中での言葉でもあった。
2007年は、子どもたちがスポーツをしていく上で、トップ選手のまねをすることの大切さを伝えた。
現場には各チームの監督や父母も同席している。子どもがイチロー氏のまねをすることを、やめさせないように勧めた。「まねをしようとする時が、一番成長する時です。是非その姿勢を大事にしてほしい」と投げかけた。
その前年の2006年には野球によるいじめ撲滅を訴えている。「もしいじめている人、いじめられている人を見たら、一緒に野球をやろうと声をかけて。優しさと勇気が必要だけど、みんなにはそういう大人になってもらいたい」と。
笑いを誘うセンスだけでなく、人生訓や、野球上達へのヒント、そして啓蒙まで。実にさまざまなエッセンスをちりばめて話し、メディアの注目度も毎年高かった。世相に照らした金言は多くのファンの心に響き、また参考とされただろう。今年限りで大会が終わってしまうことが、残念でならない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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