異端球児に厳しい甲子園…1球ごとに打席を変える「幻惑スイッチ打法」は受け入れられるか

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 山口は「奇策」を今春のセンバツ大会でも披露している。1回戦の国学院久我山戦で、カウント2―2となってから打席を左から右にスイッチ。結果は空振り三振でも、聖地を沸かせた。幻惑スイッチ打法をさらにパワーアップさせ、春夏連続となる甲子園に乗り込む。

 ルール上の問題はないが、懸念されるのは受け手の反応だ。個性を磨いた選手の工夫が、甲子園で否定された過去がある。2013年、花巻東(岩手)でファウルを意図的に打つ「カット打法」が得意だった選手が準々決勝後に審判部から注意を受け、カット打ちを事実上封印させられた一件は、大きな物議を醸した。

 残念なことに、有田工は今大会の直前、新型コロナウイルスの集団感染が発覚。普段通りとはいかない状況になったが、辞退せずに日程変更で出場を予定している。1球ごとに投手を幻惑する「究極のスイッチ打法」が全国の大舞台でも見られるのか。甲子園でどう受け止められるのかにも注目したい。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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