ノーヒットノーランを回避した巨人戦で「暗黙のルール」2つも発動
プロ野球界にはルールブックに書かれていない「暗黙のルール」なるものが存在する。
巨人が危うくノーヒットノーランをされそうになった9日オリックス戦(京セラドーム大阪)で、「暗黙のルール」が2つも粛々と実施されていたことにお気づきだろうか。
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【暗黙のルール①】
ノーヒットノーラン(完全試合や投手タイトルがかかった試合含む)など記録の継続中、バント安打を狙ってはいけない
巨人はオリックス先発の2年目左腕・宮城大弥投手(19)に大苦戦。7回2死まで無安打、13三振1四球とほぼ完璧におさえ込まれていた。「暗黙のルール」は相手への敬意をこめた紳士協定。せっかくの大記録チャンスを、バント安打で阻止するような「せこい」マネはやめて、正々堂々と勝負しようということか。中盤以降は巨人にバントの構えをする選手はおらず、7回2死から岡本がソロ本塁打を放ち、屈辱を免れた。
メジャーでは12年4月21日、ホワイトソックスのハンバー投手がノーヒットノーランを記録した試合で、6回2死からマリナーズ川崎宗則内野手がバント安打を試みた。結果は投ゴロでアウトだったが、川崎は「暗黙のルールを知らなかった。もしバントが決まっていたら、死球をぶつけられていた」と後から聞いて肝を冷やしたという。