プロ野球交流戦が初の中止に 過去唯一セ・リーグが勝ち越した2009年の交流戦は何があったのか
交流戦の存続価値とは
この年の交流戦も優勝チームはパのソフトバンク(18勝5敗1分)だった。前年に続く2年連続の優勝。セの全球団に勝ち越した。MVPには杉内俊哉が選ばれている。
頑張ったのは2位以降に入ったセのチームたちだった。2位ヤクルト(15勝9敗)、3位広島(14勝9敗1分)、4位中日(14勝9敗1分)、5位巨人(12勝9敗3分)と、優勝こそ譲ったが、上位を独占。なおセの優秀選手賞には交流戦期間中だけで11本塁打した中日のブランコが選ばれた。
だが、セが意地を示したのはこの1シーズンだけ。翌2010年は手痛いしっぺ返しを受けた。交流戦優勝のオリックス以下、6位までをパ球団が独占。セ6球団は全て7位以下となり、パの81勝59敗4分と大きく負け越した。
2009年に限らず交流戦で圧倒的な強さを誇ってきたのがソフトバンクだ。過去最多8度もの優勝を誇る。15度の交流戦の半分以上で優勝している。それに続く2度の優勝がロッテと巨人。優勝1度は日本ハム、オリックス、ヤクルトの3球団となっている。
交流戦の実施によってファンが望む夢の対決が頻繁に見られるようになった反面、オールスターの存在意義が薄れたという声もある。
今年は新型コロナウイルスの影響を受けての中止となったが、今後は交流戦の存続価値自体をあらためて問う声も上がってきそうだ。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]