「今すぐクビにしろ!」大谷翔平の口座からなぜ25億もの巨額資金流出を招いたのか 「最も価値のないアドバイザー」米メディアから解雇通告が突きつけられた”戦犯”とは
一方、検察は会見の中で「この件に関して、大谷氏は被害者であると強調したい」とあくまで今回の出来事に一切関わっていないとした。
この司法当局の会見を受けて、これまで大谷と水原氏の親密な関係性から大谷に対して疑問の目を向けていた米メディアも考えを改めたようだ。
会見の11日(同12日)に配信された『LAタイムズ』では「大谷はギャンブラーではなかった」と題した記事で、大谷の関与は否定されたとする内容と、改めて今回の巨額資金流出を招いた「チーム大谷」の体制に厳しい目が向けられた。
ビル・プラシュケ記者はコラムで「オオタニの通訳が彼から1600万ドルを盗むことができるなんて信じられないかもしれないが、ドジャースのスターは単なる犠牲者であり、ギャンブラーではない」とした。
これまで『LAタイムズ』では「ギャンブルのゴミの中の何かがまだ臭い」などとした表現で大谷に対しての疑念を繰り返し伝えていたが、今回の捜査当局の発表により「その匂いは消えた」と潔白を信じるとした。
ただ会見の中で最も驚いた点として「オオタニが野球に取り組んでいる間に、ミズハラはビジネスチームの他の誰にも、オオタニの1600万ドルの出金を見るのを許さなかったこと」だとした。
「ミズハラはその銀行口座にアクセスし、代理人、会計士、財務顧問を含むオオタニの他の専門アドバイザーのアクセスを拒否」「オオタニはその口座を非公開にしたいと彼らに言った」と会見の中で明らかになった事実を伝えた上で、「なぜオオタニのビジネスチームはそれを許した?」と糾弾。
続けてネズ・バレロ代理人らCAAスポーツなど会計事務所を含めた「チーム大谷」に関して「アドバイザーの歴史の中で最も弱く、価値のないアドバイザー」と一刀両断した。
今回の事件の背景には水原氏の言い分をすべて信じて、資金管理を任せたことにもあるとされる。それによってクライアントの口座から約25億円もの巨額資金の流出を招いたことで、同コラムでは「オオタニは今、家を掃除する必要がある」として「まずネズ・バレロを解雇し、彼の危機広報担当者のほとんどをクビにすべきだ」と訴えた。
今回の事件をめぐっては大谷の資金口座管理の甘さを問う声もあり、それを管理する「チーム大谷」にも厳しい目が向けられている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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