米当局が宣言した大谷翔平の“潔白”に米記者も持論 渦巻いた陰謀論に疑念「有罪になることを望む人は奇妙で呆れる」
一連のあらましが発覚して間もなかった先述の声明発表会見時には、スキャンダルの焦点は、水原氏がいかに大谷の口座にアクセスしたのか、なぜ大谷や周囲の関係者が巨額の送金に気付かなかったなどに集中。会見で「僕自身は何かに賭けたり、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたり、またそれを頼んだことはない」と強調していた大谷にも小さくない疑義も生じていた。
しかし、「この件に関して、オオタニは被害者であると強調したい」(エストラーダ氏談)とも発表により、疑いを持っていた者に対するハレーションも広まっている。
MLBの公式ネットワーク局『MLB Network』の番組などで解説を務めているアラナ・リゾ記者は、自身のXで「誰がここまで(事態を)暴走させたのか? ショウヘイ・オオタニはこの事件の被害者であり、ミズハラは“友”を裏切ったことを長い間、刑務所の中で考え続けることになる」と手厳しく指摘した。
また、米スポーツ局『NESN』でポッドキャスト番組のホストを務めているジャレッド・カラビス記者も自らのXで「連邦捜査機関がショウヘイ・オオタニは完全に無実だと言っているにもかかわらず、この期に及んで、彼が何らかの不正行為で有罪になることを望んでいる人の多さは、奇妙で呆れるばかりだ」と指摘。そのうえで「なぜそういう意見を後押しするかがわからない」と、いまだにSNSで噴出している陰謀論に疑問を投げかけている。
日本ハム時代から縁を結び信頼してきた水原氏の“裏切り”。その衝撃の内容に、大谷が発した「正直ショックという言葉が正しいとは思わない」という言葉の重みは増すばかりだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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