水原騒動直後も大谷翔平は“笑顔”だった ドジャース同僚が告白した偉才の素顔「きっとお金はまだ持っているから」
水原氏の裏切りにあってもなお、大谷はチームメイトの前では笑顔だった。(C)Getty Images
次々と明るみになる騒動の真相に世界からの驚きの声は広まる一方だ。大谷翔平の銀行口座から1600万ドル(約24億5000万円)を不正に電子送金したとして、「銀行詐欺」の疑いで訴追された水原一平容疑者のスキャンダルに対するそれである。
関係者ですらも寝耳に水だった前代未聞の違法賭博スキャンダルだった。
【関連記事】なぜ水原氏の資金盗用を許したのか? 大谷翔平のド軍同僚が語った“リアルな事情”「オオタニはログイン方法すら知らない」
違法賭博の胴元に巨額負債を抱えた水原容疑者は、大谷の口座から1600万ドル(約24億5000万円)の多額資金を不正送金。その事実を本人や関係者たちには報告せず、自身は2021年の12月からの約2年間で1万9000回もの賭博を実施。その間に抱えた総損失額は1億8290万ドル(約279億8370万円)で、勝った額を差し引いても、純損失4070万ドル(約62億2710万円)に上ると明かされた。
日本ハム時代から縁を結んでいた大谷のショックは計り知れない。アメリカン・リーグMVPに輝いた21年には、「一番お世話になった」と公言していただけに、相当な心労を抱えたのは想像に難くない。実際、先月25日に開かれた声明発表会見では「正直、ショックという言葉が正しいとも思わない」と複雑を極める表情で語っていた。
会見では「うまく言葉にするのは難しい」とも話していた大谷だが、グラウンドやチームメイトの前では気丈に振る舞い続けていたという。その様子をドジャースの同僚が明かしている。米ポッドキャスト番組『The Chris Rose Rotation』に出演したタイラー・グラスノーは、「オオタニは僕が出会ったなかで誰よりもストレスを感じない男だよ。どんなにクソみたいなことが自分に降りかかろうと、誰よりも笑顔で『Yeah!』って言うんだ」と明かした。
「彼の立場に立って考えたらクレイジーだよね。なんというか、常にサマーキャンプにいるようなハイテンションなんだよね。史上最もハッピーなやつさ。(1600万ドルを失っても)クレイジーなまま(笑)。ただ気持ちを見せないようにしているだけかもしれないけどね。きっとお金はまだ持っているから」