大谷翔平に生じた“変化” 水原一平容疑者への明言を避ける姿勢を米記者が評価「オオタニの人生は変わった」
大谷の変化は、米紙の記者も感じ取っている。大手紙『Washington Post』のチェルシー・ジェーンズ記者は「ショウヘイ・オオタニの人生は変わった。しかし、彼のフィールド上での支配力は変わらない」と銘打ったリポート内で、「オオタニは、ある日を境に感情や私生活、友情や裏切りなど、これまで明らかに視界から遠ざけていたテーマについて質問されるようになった」とメディア対応の変わりようを指摘。そのうえで、クレバーな受け答えを続ける姿を、こう評している。
「彼は親友でもあり、彼にとって唯一のコミュニケーション手段だった通訳を失い、より直接的な問いかけを受けるようになっている。もしかすると、今回の一件はスポーツ界で最も難攻不落と言われた男を無防備な状態に追い込んだのかもしれない。
だが、今もオオタニの用心深さは変わらない。水原氏の裏切りに対する感情的影響を問われようとも、具体的な名を挙げることを避けている。こうした言動はスターの証でもある。そうすることで、余計なハレーションが生まれることを彼は知っている。記者たちにその人物に関する詳細を追及されるのだ」
そして、ジェーンズ記者は、打率.354、7本塁打、OPS1.100と圧倒的な成績を残す大谷のグラウンド上での活躍をふまえ、次のように強く主張している。
「今のオオタニはフィールド外では弱みがあるのかもしれない。だが、これだけの変化があったにもかかわらず、フィールド上での支配力は微塵も衰えていない。彼は常に野球界で最も優れた打者の一人だ」
いかなる困難が立ちはだかろうとも、どうにかして乗り越える――。今回のスキャンダルは間違いなく衝撃的だったが、大谷の胆力を改めて見せつけられる事件でもあった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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