水原氏、大谷の銀行口座設定を“独自変更”…米紙が違法賭博騒動の新展開を伝える「金を盗んだ証拠を確保した」
違法賭博騒動で渦中の人となった水原氏。その行方に大きな動きが見られた。(C)Getty Images
二転三転していたスキャンダルにあって、大きな判断が下された。
現地時間4月10日、米紙『New York Times』は、大谷翔平(ドジャース)の専属通訳を務めていた水原一平氏が、大谷の銀行口座から450万ドル(約6億8000万円)以上の金額を盗んだ可能性がある「根拠をつかんでいる」と報じた。
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一大スキャンダルだった。
この問題は、違法賭博に関与した水原氏が、大谷の銀行口座からギャンブルを取り仕切っていた胴元に450万ドルを送金したことが、米スポーツ専門局『ESPN』の報道で判明。3月21日付で球団から契約解除され、同氏はもちろん、大谷にもMLBや米連邦捜査局の調査が行なわれていた。
もっとも、選手側は当初から肩代わりをしてもらったという水原氏の証言を「嘘」であると否定。大谷本人も3月25日の声明発表会見で「彼が僕の口座からお金を盗んで、尚且つ、僕の周りもそうですね、みんなに嘘をついていたというのが結論になります」と釈明。「警察の捜査に全面的に協力する」と協力的な態度を見せていた。
そうしたなかで、騒動は一つの局面を迎えたのかもしれない。大谷と水原氏の関係性を伝えた『New York Times』は「オオタニの元通訳は、自身のギャンブルの借金を補うためにオオタニの金を盗んだ容疑で、罪に問われる方向で交渉中である」と指摘。「検察当局が、水原氏が450万ドル以上の金を盗んだ可能性を証明する証拠を確保した」と断言した。