ソフトボール日本代表、アメリカを下し金メダル連覇! 偉業達成で国民栄誉賞受賞の可能性も
東京五輪のソフトボール日本代表は27日、決勝戦でアメリカを2―0で破り、前回競技が実施された2008年の北京五輪に続き、金メダル獲得となった。
先発のエース・上野は6回途中を投げ5安打無失点。6回先頭打者に安打を許した時点で降板となった。続いてマウンドに上がったのはここまで4試合で21三振を奪っている若き新星の後藤。テンポの良いピッチングや味方の守備にも助けられ、アメリカ打線を封じ込めた。
そして2ー0で迎えた7回裏。再びマウンドに上がったのはエースの上野だった。「リエントリー」で再登板した鉄壁エースは先頭打者のアリオトを左飛、アギュラーを一ゴロに打ち取り二死とすると、スポールディングを捕邪飛に打ち取り、歓喜の涙を流した。
打線は4回に渥美の適時内野安打で先制に成功すると5回には二死二塁から藤田が右前への適時打を放ち、追加点を奪う。アメリカの再三の好守備に得点を阻まれながらも、粘り強く戦い、点を与えなかった。終わってみれば今大会を通じて、ノーエラー。この日も6回一死一、二塁のピンチに、相手打者のサードへの強烈なライナーを三塁手の山本が弾いたが、その打球を遊撃の渥美がノーバウンドでキャッチするというスーパープレーも飛び出した。エースの上野、主将の山田を中心に守り勝つ野球を全員で最後まで貫き、栄冠にたどりついた。
エースの上野は「本当に感無量です」と充実の表情。続けて「これが自分が背負っていたものと思っていたし、このマウンドに上がるために13年間、頑張ってきた。投げられなくなるまで絶対投げてやると思って、マウンドに上がりました」とこの試合に賭けた思いも明かした。