”リベロ3人”の選出は妥当か?「生命線はディフェンス」と強調した眞鍋監督の狙いとは【女子バレー】

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 さらに驚かされたのは、交代要員もリベロの山岸あかねが選出されたことだ。これまで試合出場の機会はほとんどなかったが、献身的にチームを支えた山岸は不可欠であり、眞鍋監督は「スタッフを含む全員が山岸しかいない、という結論に至った」と言う。東京五輪までと異なり、予選グループリーグが5試合から3試合と試合数自体が少なくなったことや、試合と試合の間隔が空くことや、直前までメンバー変更が可能であることも眞鍋監督は加えたが、やはりこの点でも男子はアウトサイドヒッターの富田将馬が選出されていることを考えれば、男女で大きく異なる。

 とはいえ、イタリアやセルビア、ブラジルのように大エースを擁するわけではない日本が勝機を見出すためには、拾って拾って相手のミスを誘う、と考えるのも女子バレーでは多く抱かれがちな発想でもある。一見すれば攻撃陣が減るのにリベロを3人も入れて大丈夫なのか、と不安を抱く選出も、眞鍋監督にとっては狙い通り。これこそが日本が勝つべき布陣と自信を持って選んだ13名なのだろう。さらに言えば、古賀や石川といった攻撃陣が安定しているからこそ、そこにリザーブを加えるよりもディフェンス面のスペシャリストを入れることでチーム力を上げると考えた末の決定とも考えることができそうだ。

 この選出が正解であったか、違う選択があったか。答えが出るのはパリ五輪本番だ。女子バレー日本代表の初戦はポーランド、次いでブラジル、ケニアと対戦する。どんな答えにつながるのか、注目して見守りたい。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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