矢野阪神 早くも「失策」といわれる「あの助っ人」流出とは
守護神スアレスの退団が明らかになるなど激動のオフとなっている矢野阪神で、ファン内でまたも「痛恨」とされる助っ人流出があった。
阪神は11月30日、ジェリー・サンズ外野手(34)が今季限りで退団すると発表した。来日2年目の今季は120試合に出場し、打率248、20本塁打、65打点をマーク。前半戦はクリーンアップを務めるなど、ルーキーの佐藤輝明と共に快進撃の立役者になった。本塁打後にベンチ前で手をひらひらさせる「ハッピーハンズ」パフォーマンスも好評で温厚な人柄もあって、ファンの人気も高かった。
サンズは前半戦は快調に飛ばしたものの、後半戦に入って失速。10月初旬に二軍に降格すると、優勝争いやCSにも出番なく終わっていた。昨年も後半戦に入って失速と、年間通しての安定したパフォーマンスが課題とされる中、再び後半に打撃不振に陥ったことが響いた。
一方でこのサンズ解雇には球界内からも「コンスタントに20本打てる外国人はそういない。野球に真摯に取り組む姿勢もよく知られていた。外国人選手は結果を出すまでに一定の時間がかかるとあって、もう少し長い目で見ても良かったのではないか」(球界関係者)と見切りの早さを疑問視する声が上がった。昨年もシーズン半ばまで得点圏打率は1位を誇り、加入1年目は19本塁打をマーク、2季目の今季は20本塁打と上積みしていた。
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