絶好調の伊東純也、森保J復帰は? 仏指揮官は“疑惑”にブレなかった胆力を称賛「イトウは現時点で最高の日本人だ」
リーグ・アンで好調を維持している伊東。それだけに日本代表復帰の期待が高まる。(C)Getty Images
目の覚めるような一撃だった。
現地時間3月17日にリーグ・アン第26節のメス戦でスタッド・ランスの日本代表MFの伊東純也は、先発フル出場。リーグ戦では昨年11月のナント以来となるゴールを決め、チームの2-1の勝利に貢献した。
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相手守備陣の包囲網を見事に突き破った。1-1で迎えた79分、敵陣でのショートカウンターの流れから右サイドでボールを受けた伊東は得意のドリブル突破を慣行。一気にペナルティーエリア内まで持ち運ぶと、眼前に立ちはだかった相手DFを鋭い切り返しで置き去りにし、最後は右足でゴール左上隅へと突き刺した。
今年1月末に明るみになった性加害疑惑の報道を受けて以来、伊東は日本代表メンバーから外れている。今月に行われる2026年北中米ワールドカップアジア2次予選の北朝鮮との2連戦(21日=国立、26日=平壌)に向けても、森保一監督は「一言でいうと、彼を守るために招集しなかった」と説明。期待された招集はお預けとなっていた。
そうした状況下で好調ぶりを感じさせた伊東の活躍には、スタッド・ランスの指揮官も太鼓判を押す。フランスのラジオ局『RMC Sport』のフラッシュインタビューに応じたウィル・スティル監督は、スキャンダルで揺れた中でも安定感のあるプレーを続ける姿を「彼は何千回と自問自答することも、深い穴の底に沈むこともなかった」と称賛している。