「私の人生で最高のライバルだ」智将ペップが去り行くクロップへの想いを吐露 決断に理解も「何かを失うような気もした」
クロップの率いるとは熾烈な争いを展開してきたマンチェスター・シティ。そんなチームを指揮するグアルディオラは、ライバルへの想いを隠さなかった。(C)Getty Images
稀代のモチベーターにも“限界”はある。イングランドの名門リバプールが世界に発信した動画は、それを痛感させた。
現地時間1月26日、チームを率いるユルゲン・クロップが今シーズン限りでの退任を発表した。26年6月までの契約を残していた熱血漢だが、クラブの公式動画内で「エネルギーがなくなってきたんだ」と吐露。「今は大丈夫だが、いつか発表しなければならない時がくるとわかっていた。この仕事を何度も何度も継続するのは簡単なことではない」とメガクラブを率いる難しさを口にした。
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クロップは間違いなくリバプールの歴史に残る指揮官だった。全公式戦における勝率60.7%は同クラブで50試合以上を率いた監督の中でトップ。70年代に黄金期を築いたビル・シャンクリーをも超えている。
まだまだ勝てると誰もが感じていたなかでの退任発表は、とりわけイングランド国内で大きな波紋を呼んだ。ただ、“同業者”たちは「もしあなたが私に『また監督として働くことがあるのか?』と聞かれたら今はノーと答える」と語ったクロップの決断に理解を示す。近年のプレミアリーグでリバプールと激しい優勝争いを展開したマンチェスター・シティを率いているジョゼップ・グアルディオラは、英公共放送『BBC』で「少しショックだった」と明かしたうえで、こう続けた。
「もちろん彼がいなくなると知って、私もみんなと同じようにショックを受けた。ニュースを聞いて、マンチェスター・シティが何かを失うような気もした。彼と彼のリバプールなしには、私たちが過ごした期間を定義することはできない。それは不可能だ」