【フェンシング】気迫とユーモア溢れるストリーツ海飛。メダル獲得の夢は団体戦へ懸ける
東京オリンピックフェンシング男子サーブル個人に出場した日本のストリーツ海飛(27)が、2回戦でアメリカのエリ・ダーシュウィッツに9-15で敗れた。
日本人の母とアメリカ人の父を持つストリーツは、幼少期を横浜市で過ごし、その後7歳のときにアメリカへ移住。
幼い頃は兄と共に、野球やアメフト、バスケットボールなど、様々なスポーツに取り組んだ。
フェンシングを始めたのは8歳のとき。それまで何をやってもかなわなかった兄と違う競技を、と家族の勧めもあって始めることに。
すると、それまで取り組んできた競技で培った身体能力が発揮されたこともあり、1年ほどで10歳以下の部において全米1位に輝くなどしてすぐに頭角をあらわすと、その後は全米ジュニア、全米大学生選手権で優勝するなど、着々と力をつけていった。
そんなストリーツがオリンピックを目指すきっかけとなったのは、2008年北京五輪。当時鹿児島の祖母の家で見ていた、フェンシング日本人選手として初めて銀メダルを獲得した、太田雄貴の試合だ。
これを機にオリンピックでメダル獲得という大きな目標を掲げて歩み始めたストリーツは、2020年に東京で開催されることが決定すると、「日本人選手として出場して欲しい」という母の願いもあって、2015年に国籍を当時の二重国籍から日本国籍へと変更。
その後は、全日本選手権では2018年準優勝、2017年、2019年には優勝をおさめるなど、男子サーブル期待の日本選手として注目されていた。