広島・小園がプロ2号で球団高卒新人最多記録タイ、高卒新人野手の最多本塁打、最多安打は?
プロの壁に苦しむ同世代を尻目に、頭一つ抜け出した。広島の高卒ルーキー・小園海斗が元気だ。7月28日のヤクルト戦ではプロ2号を含む3安打猛打賞。「思い切りがいいね。打撃センスを感じるよね」と緒方監督も高い評価を口にした。
タレント揃いの今年の高卒新人野手は?
2日前の26日にはプロ初アーチを含む4安打したばかり。開幕1軍をつかみながら、結果を残せずに2軍暮らしを経験し、ようやく才能が開花し始めた。
中日・根尾昂はまだ1軍出場がない。ロッテ・藤原恭大は開幕1軍も結果を残せず、6試合の出場ですぐに降格し、2軍生活が続いている。例年以上にタレント揃いと高く評価されていた今年の高卒新人野手。最初にスポットライトを浴びたのは小園だった。
高卒新人野手が、プロの世界でいきなり数字を残すことは、非常にハードルが高い。投手とは違い、野手の場合は金属バットから木製バットへと変わる。広いスイートスポットに頼ったいわゆる「金属打ち」から、適応を求められる。小園は生粋のスラッガータイプというわけではないが、2号ホームランは1967年の三村敏之以来52年ぶり。紺田周三の持つ球団の高卒新人最多記録3本に早くも王手をかけてしまった。
昨年の日本ハム・清宮幸太郎は7本塁打を放った。周囲の期待と比較し、多いか少なかったのかは一概には判断しづらい。それでも高卒新人野手としては、王貞治に並び歴代9位タイの立派な数字だった。
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