大竹 巨人FA史上異例の「有終の美」の舞台裏とは
一方で巨人FA史上ここまで「有終の美」を飾るのは異例のこととなる。FA移籍後、7シーズン在籍したのは工藤公康、杉内俊哉と並び最長タイ。理由として上がるのは「FA選手の移籍といえば、まず選手生命としてピークを迎えた段階で来ることも多く、晩年は故障に悩まされて、そのままひっそりと引退を発表することも多い。そんな中で大竹は故障に悩まされながらも先発から中継ぎに転向、再び働き場所を得られたことが大きかった」(放送関係者)。
入団1年目の2014年は先発ローテーションの一角を務め、9勝6敗。チームのリーグV3に貢献したが、その後は勝ち星も減り、故障にも悩まされる中、19年にリリーフに転向。32試合に登板し、4勝を挙げるなど、再び輝きを取り戻した。翌20年も中継ぎとして29試合に登板し、1勝2敗、防御率2・59とブルペンを支えた。
また「愛されキャラ」であることも影響した。「外様選手の悩みといえば、なかなか自分から弱みを見せられない、愚痴をこぼせないこともあると聞きます。特に巨人のような常勝軍団であるならなおさらです。そこを大竹選手は『またラーメンのスープ飲んじゃったよ!』など、自身から自虐ネタを振ることで後輩からも話しかけやすい雰囲気を作ったとか。投手陣の士気も高め、これには首脳陣も感謝していると聞きます」(同)
表に見える野球の成績だけでははかれない、ブルペンを支える陰のアシストも評価されたというのだ。FA選手としては異例の7シーズンを過ごし「有終の美」を飾れた裏には、大竹自身の努力の積み重ねがあった。今後は指導者としての道も期待されているという。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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