【現地発】ワールドカップまで1年――。メガクラブ移籍か、絶対的地位の確立か。三笘薫は何を求めるか「もちろんそれは1つの目標」
ワールドカップ出場を決めた日本代表の絶対的主力である三笘は、代表での青写真をいかに描いているのか。(C)Getty Images
「何を言っても何か言われるだけなんで」
一方で、ワールドカップまで1年となったタイミングでの移籍は、新たな環境に順応できないなどのリスクを兼ねるのも確かだ。あえてそうした状況を回避する選手もいるが、このことについて本人は、「人それぞれだと思いますけどね。僕はどうか分からないですね……」と話している。
そして今後について再び問われた三笘は、「いや、僕も本当に何も言えないです。分かんないですし、何を言っても何か言われるだけなんで。今はまず自分の身体を治すことだけですね、しっかりと。代表が呼ばれてはないので、その期間を利用して、まずは治して次のシーズンに臨むことだけかなと思います」と言うに留めた。
1年の激闘を終えた最後の取材を終え、ミックスゾーンを立ち去る三笘の後ろ姿に、来シーズン以降も彼のプレーを間近で見続けたい筆者は懇願するかのようにこう投げかけた。
「移籍するなら、イングランド国内でお願いしますね!」
一瞬だけ後ろを振りむいた彼は、こちらに笑みを浮かべながら去っていった。
総合的に考えれば、今夏中のメガクラブ移籍は100パーセントに近い確率で起こるに違いない。ただ、その行先がイングランド国内なのか、それとも欧州の有力クラブなのかは、いまだ決まっていないというのが現状だ。
いったい、どのような結末が待っているのかは、まだ分からない。いずれにしても、しばらくは三笘の動向から目が離せない状況が続きそうだ。
[取材・文:松澤浩三 Text by Kozo Matsuzawa]
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