最愛のサッチーが待つ天国へ旅立ったノムさん「アンタ、なにしてんのよ! しっかりしなさい!」「大丈夫、なんとかなるわよ」・・・
「サッチーは、これ以上ない最良の妻だった」
「私が出ているテレビ番組をサッチーはよく見ていた。私はそれほど話し上手ではないから、ボロが出たときは『何やっているの!』と容赦なく叱られた。逆に、何も言われないときは合格点だった。ほめられることは、なかった。いま、家にいるときはテレビが唯一の話し相手。画面に向かってボヤくしかない」
「生前のサッチーはいろいろと世間様を騒がせ、迷惑もかけた。南海、阪神の監督をクビになった時も、原因はサッチー絡みだった。世間からは『悪妻』と思われていただろう。実際、夫の俺に話していた経歴からして、みんな嘘だった。だけど別れようと考えたことは一度もない。悪妻かどうかは、周囲ではなく、夫である私が決めること。サッチーは、これ以上ない最良の妻だった」
「私たちは性格も、考え方も正反対だった。でも長く一緒に生きるうちに2人で1人だった。体の半分を失ったようなもの。仕事で会う人は『これからも元気で、球界のためにボヤいてください」と言ってくれるけど、私にできることは、もうやり尽くした。いつお迎えが来ても悔いはない」
愛妻家だったノムさん。かけがえのないパートナーを失い、死についても向き合ってきた2年3カ月。天国での再会を、きっと楽しんでいることだろう。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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