帰ってきた番長・清原が語る 今季、巨人独走を許した「仲良しごっこ」野球とは
◆セ・リーグの死球数(順位は9月25日時点のチーム成績)
27=ヤクルト(6位)
27=広島(5位)
27=阪神(2位)
25=DeNA(3位)
24=中日(4位)
14=巨人(1位)
今シーズンはクライマックスシリーズがないため、巨人が首位を走る展開であれば、他球団は包囲網をつくってでも止める必要があったのに、ゲーム差は離されるばかり。もっとも厳しく内角を突いて攻めるべき相手に、本当に攻めていたのか? 死球数に見える「攻めの甘さ」が巨人独走を許した一因とみている。
対談では、ケンカ野球でも知られた阪神星野仙一監督時代を引き合いに「星野さんが監督のときに巨人が20個死球を受けたら、阪神からは50個かえってきた」と懐かしんだ。やられたら、やり返す時代。胸元にズバズバと突っ込み、死球を当てて平然としている投手も多く、乱闘騒ぎがたびたび起こった。
厳しい内角攻め、乱闘シーンも近年は激減した。要因は、いくつか考えられる。危険球退場のルールができたこと、侍ジャパンの影響もありそうだ。敵同士でも日本代表で同じユニホームを着る機会があり、球団の垣根を越えて選手のつながりができる。
西武、巨人時代にシーズン平均2ケタ以上の死球を受けてきた清原氏からすれば、「仲良しごっこ」の野球は物足りなく感じるのかもしれない。薬物問題で逮捕された後、執行猶予期間を終え、メディアに登場する機会も増えてきた。SNSでは賛否あるものの「死球の考えは鋭い」「独特の視点がおもしろい」と野球ファンをうならせている。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]