7四球の西武・今井も打ち崩せず 低迷する楽天で「職場放棄発言」が波紋 指揮官に「厳しい目」が向けられる理由
ベンチでも険しい表情が多くなっている石井監督(C)CoCoKARAnext
楽天は28日の西武戦(ベルーナドーム)に0-4と敗れ、3連敗。最下位日本ハムに1ゲーム差と迫られている。
お決まりの貧打が重くのしかかった。相手先発は苦手とする今井達也。打線は今井から7四球を選ぶもことごとく好機をつぶした。3回一死一、二塁の好機には浅村栄斗が空振り三振、4番・島内宏明が三邪飛に倒れる。5回も先頭から2連続四球を選び、一死二、三塁とチャンスを拡げるも、鈴木大地は浅い中飛を打ち上げ、続く浅村も二ゴロに倒れた。
【動画】石井監督が苦言を呈した、27日の試合で2番手の鈴木翔が6回に栗原に満塁弾を浴びた場面
制球を乱した今井をとらえられず、屈辱的な1安打零敗を喫した。勝ち投手となった今井がお立ち台で「ひどかったなと思います」と自身で反省するほどの乱調でも勝機に結びつけられないところに、楽天打線の深刻さがうかがえる。試合後の石井監督も「最終的にフィニッシュのところはヒットを打たないと点が入らない」と嘆き節。ここまで21試合を経過し、「50得点」はぶっちぎりのリーグワースト。かみ合わないチーム状況と呼応するように、指揮官の発言も厳しさを増している。
27日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)、2番手で6回途中から登板した左腕、鈴木翔天は相手主砲・柳田悠岐に四球を与え、一死満塁のピンチを招くと、続く栗原陵矢に直球を右翼席に運ばれ、決勝のグランドスラムを浴びた。