ロッテ・福浦和也 2000本達成の「源」となった動作、ルーティン【千葉ロッテ選手が大切にDOする言葉】
「ルーティンだけはしっかりとやれよ」。
9月22日のライオンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)で史上52人目の通算2000本安打を記録した千葉ロッテマリーンズの福浦和也内野手にとって忘れられない言葉である。
「あの言葉は忘れないし、それから約束は守っている。毎回、どんな打席でも必ずルーティンを大事にしている」
言葉をかけてくれたのは99年から03年まで千葉ロッテマリーンズで監督を務めた山本功児氏。
(c)千葉ロッテマリーンズ
恩師に試合後に言われた言葉
一軍で結果を出し始めた00年。試合に敗れると「ちょっと、来い」と一塁側ブルペンに呼ばれた。いつもこの場所で練習後に特打ちを行っていたこともあり、打撃指導を行われるかと思ったが、説かれたのは技術論ではなく「ルーティンの大事さ」だ。
「自分が慌てて打席に入っているように見えたのだろうね。まだ若かったから回の先頭打者の時とかは急がないといけないという感じもあった。監督の目からは準備不足に映っていたのだと思う」
ネクストバッターズサークルでバットにスプレーをかけ、2度、屈伸をする。席に入る際も再度2度、屈伸をする。それらのルーティンはそれから25年目の今まで必ず行っている。
「絶対に打席に入る際に屈伸を2回する。それはもう絶対。あれはずっとやっている。やっぱり一定の流れで打席に入る事でリズムが生まれる。いつも同じ気持ちで落ち着いて打席に入れるようになった。1打席を大事にする心構えにもなっている」