錦織圭と大坂なおみが語る「ツアー再開、全米テニスに向けて」
8月、新型コロナウイルス感染症の影響で中断されていたテニスツアーが約5カ月ぶりに再開される。女子テニスWTAツアーのイタリア・パレルモを皮切りに、男子テニスATPツアーは、8月22日開幕のマスターズ1000「ウェスタン&サザンオープン」(アメリカ・ニューヨーク)で再開となる。
また、8月31日(月)からはグランドスラム「全米オープンテニス」が開幕する。ウィンブルドンは第2次世界大戦以降初の中止に、5月に行なわれる予定だった全仏オープンテニスは9月末開催への日程変更を余儀なくされるなど、新型コロナウイルス感染症の影響はグランドスラムにも大きく波及している中、全米オープンは当初予定した通りの日程にて開催されることが決まった。
注目はなんといっても昨年10月に右肘を手術し、実戦は約1年ぶりとなる錦織圭と、2018年に日本人初のグランドスラムシングルス制覇を成し遂げ、2年ぶりの優勝を狙う大坂なおみだ。全米オープンへの出場の意向を表明している二人にWOWOWが独占インタビューを行った。
錦織圭
錦織圭 写真:アフロ
Q:約5ヶ月、ツアーが中断しました。改めて、中断の間どんな気持ちで過ごしてきたか、そして8月にツアーが再開することについてお気持ちを聞かせて下さい。
錦織「大会がキャンセルになって5ヶ月が経ちました。出来るだけ自分のできることをやろうと思っています。この期間中にできることがたくさんありますし、体を一から鍛え直したり、自分のテニスを見直したりというところを心がけて、(大会が)無くなってしまったものはしょうがないので、今自分ができることに着目して日々できることをやっています」
Q: 全米は1年ぶりのグランドスラムとなりますがコロナの影響もあって、いつもと違った全米オープンになると思います。1つでも多く勝ち上がるために何が必要だと感じますか?
錦織「去年の10月に手術をしてほぼ1年経ちます。最後に大会に出たのが昨年の全米オープン(8月後半)なので、そこから試合に出ていない期間もほぼ1年です。やはりそこが一番復帰して難しいところなので、なるべく焦らず理想のプレーを目指していきたいです。まだいきなり100点のテニスはできないと思うので前回の手首の(負傷の)時も、自分の100点のテニスができるまで3〜5ヶ月位はかかったので、まずは自分がテニスをできる楽しみを感じつつ、なるべく早くベストな状況に持っていきたいと思います。
体の部分では、日々トレーニングができているので、問題ないかなと思います。ただ、いきなり試合になるので、プレッシャーがかかる舞台ですし、怪我だったり痛みは付いてくるとは思いますが、心をリラックスして臨みたいと思います」
Q:ファンにツアー再開に向けた思いをメッセージとしてお願いします!
錦織「もう少しで全米オープンが始まります。自分も目標に向けてしっかり準備はできているので、僕自身も楽しみに全米オープンに向かいたいと思います。現地で応援するのは、しばらくは難しいかもしれませんので、ぜひテレビの前で応援よろしくお願いします。いいテニスができるように頑張ります」