巨人移籍1年目で防御率「1.93」 右腕が乗り越えた「2年前のトラウマ」 V奪還の立役者のひとりに
新天地では開幕1軍こそ逃すも4月上旬に昇格する。6月5日のロッテ戦で失点するまでは無失点ピッチングを続け、かつて以上の輝きを放つ。その後、一度降格するもすぐに昇格。同点やビハインド時に登板してゲームを壊さない献身的な投球を見せ、時には回跨ぎも難なくこなしてブルペンを支えた。
安定感抜群の投球を続けて現在は35試合に登板、防御率1.93と圧巻の数字を残し、文句なしで優勝に貢献した選手と1人となった。とりわけ、昨シーズンはリリーフ陣が安定感を欠くケースが見られ、投手陣の再建が急務だった巨人にとって泉は救世主的な存在になった。首脳陣の期待にしっかり応えた泉の評価は非常に高いものになっているはずだ。
泉自身も満足のいく投球を幾度となく見せており、今回の優勝に満足感を覚えているかもしれない。パ・リーグではソフトバンクが優勝しており、いずれもCSを勝ち抜いて巨人とソフトバンクが日本シリーズでぶつかることになれば、泉がどのような恩返しを見せてくれるのかも期待したくなる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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