韓国人高校生のメジャー移籍に見た“大谷翔平の影響力” 18歳が告白した母国プロ野球界への本音「より大きく成長できる」
「韓国の高校性を獲得しようとするだけでも多くの課題がある」
無論、レンジャーズ内部の評価や期待は上々だ。獲得を進めた国際スカウトと選手育成を担当するハミルトン・ワイズ氏は、米紙『The Dallas Morning News』で「テキサスが追求する価値を持つ選手だ」と称賛している。
「韓国の高校性を獲得しようとするだけでも多くの課題がある。そこに二刀流の兼務が加わるとなるとより事情は複雑になる。だから、我々も内部で本当に多くの議論を交わした。ただ、最終的にゴーサインを出したのは、単純に能力だけの問題ではない。挑戦を受け入れる心構えがあるか、また厳しい状況でも立ち向かうことができるかどうかがポイントだった」
不可能を可能にしようと進路を決めたキム・ソンジュン。彼の言葉を聞き、思い出したのは、大谷が2023年のWBC制覇後に発した野球界への想いだ。
優勝の余韻が冷めやらぬ場でのインタビューで「日本の野球がますます注目されていくことになると思うが、この先に向けてどんな思いか」と問われた大谷は、こう論じたのだ。
「日本だけじゃなくて、韓国もそうですし台湾も中国も、その他の国も、もっともっと野球を大好きになってもらえるように、その一歩として優勝できたことがよかったなと思いますし、そうなってくれることを願っています」
強い者に憧れ、ひたむきな努力を重ねてきた大谷らしい言葉だった。
そして、彼が世界に向けて発信した想いは、世代を超えて韓国の野球少年にも波及した。キム・ソンジュンのレンジャーズ移籍は、間違いなく二刀流で歴史を作った大谷の影響によってもたらされたものだと言えるのではないだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「漫画みたいな野球がしたい」韓国の二刀流逸材がMLB直行を決断 背景にあった大谷翔平も浴びた「プロでは無理」の“逆風”
【関連記事】ド軍「730億円」でカブス28歳“大物獲得”の動き 外野手が手薄で「確実な解決策を手にできるだろう」
【関連記事】「チームにとってどれほど大切な存在だったか…」戦友の衝撃DFAに“心痛” ド軍34歳は「球団の浮き沈みを共に歩んできた」






