「漫画みたいな野球がしたい」韓国の二刀流逸材がMLB直行を決断 背景にあった大谷翔平も浴びた「プロでは無理」の“逆風”
大谷も幾度となく二刀流挑戦に対して否定的な意見を受けてきた一人だ。(C)Getty Images
アジアから世界へ――。韓国球界の超逸材がメジャーリーグ移籍を決断したという。
現地時間5月8日、日刊紙『朝鮮日報』をはじめとする複数の韓国メディアは、光州高に所属していたキム・ソンジュンがレンジャーズと契約合意したと一斉にすっぱ抜いた。
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ポテンシャルの高さは「韓国の大谷」という異名が示している。右投げ右打ちのキム・ソンジュンは、投手と遊撃手を兼務する二刀流選手。185センチ、83キロという体躯から最速152キロの4シームを投じる肩の強さに加え、今季公式戦10試合で打率.333、1本塁打、8打点、3盗塁、長打率.590をマークした非凡な打撃センスも魅力でもある。
無論、国内のプロ野球界が見逃すはずがなかった。『朝鮮日報』によれば、実際、キム・ソンジュンはKBO球団の垂涎の的となり、今ドラフトの目玉とも目されていた。
しかし、18歳は海を渡る決意をした。その背景にあったのは、国内に“逆風”があったからだという。ニュースサイト『Financial News』によれば、当初、光州高野球部のチョ・ユンチェ監督は、「国内野球を経てメジャーリーグに進出するのはどうかと勧めた」という。しかし、本人がこれに反発。「大谷翔平(ドジャース)のように投手と打者を並行してやりたいという意志が本当に強くあった。国内のプロ野球球団では投打兼任が事実上不可能だったので、メジャーへの直行を選んだ」という。






