阪神・大竹耕太郎が考察 なぜ阪神投手陣は与四球が少ない? 古巣・ソフトバンクとの「文化の違い」【独占】
話題となった「四球の査定アップ」は投手陣にも影響
23年シーズンの阪神は「四球の査定アップ」が話題になった。岡田彰布監督が「ちょっと上げてくれ」と球団に掛け合い、選手に向かってつり出した効果はてきめんで、前年の358から494個と大きく伸びた。
打線のつながりに一役買っただけでなく、投手陣にも影響があったようだ。もともと阪神はリーグ有数の「四球を出さない」投手陣ではあるが、さらなる後押しになったことだろう。
大竹は加えて、自らの感覚も口にする。
「四球を出さない感覚で投げていないというか。なんていうんですかね……四球出さないように投げると四球が出るんですよ。矛盾しているんですけど(笑)。それはホークス時代にみんなが悩んでいた。眼中にないんですよね。そもそも(四球を)出したらどうしようというのがないので。3ボールになっても、ここからどう抑えようかな?という発想なんですよね。
『やばい、四球出しちゃう』じゃなくて、逆に3-1のカウントになっても、ど真ん中に投げてちょっと曲げちゃえば、振ってくれるから内野ゴロ取れそうだなって発想になってくる。ホークスは四球が多いチーム、阪神は一番少ないチームなので、2チームを分析した結果、『四球を出す・出さない』が阪神の投手はあまり眼中にないというか、その結果出ていない感じはしました」
これまでとは全く異なる環境に身を投じた大竹。しかし、28歳の左腕にとって、パ・リーグの常勝軍団との違いは、小さくない刺激になったようだ。
インタビューの第2回は、熱狂的な甲子園球場、そして名将・岡田監督について、大竹が語っていく。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】ブレイクにも慢心なし 阪神・大竹耕太郎が掲げる“24年の目標”「常識から逸脱していく。そういうイメージ」【独占】
【関連記事】第2回現役ドラフト考察 高木豊氏が注目した「大竹のような活躍ができる投手」「1番当たりの球団」とは
【関連記事】【阪神】年俸大幅アップの森下翔太でも〝安泰〟とはいかない理由 背景にある「ロマン砲軍団」の存在とは