大竹耕太郎が語った涙の巨人戦 打線の奮起に揺さぶられた心「勝負つくまで投げたかったのが本音のなかで」【独占】

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甲子園で快投を続けた大竹。阪神の快進撃を支えた左腕は、その想いを赤裸々に語った。写真:産経新聞

 現役ドラフトでの阪神入りから日本シリーズ制覇まで駆け抜けた大竹耕太郎

 キャリアの転機とも言える1年を技巧派左腕は、どのように過ごしたのか? その時々で感じたこととは? 『CoCoKARA Next』が行った単独インタビューを3回に分けてお送りする。

 ソフトバンクから鳴り物入りで加わった阪神の「文化」を語った第1回に続く第2回は、熱烈な“虎党”が集う本拠地・甲子園球場、自身の刺激ともなった岡田彰布監督について語ってもらった。

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 23年シーズンの大竹は甲子園で12試合に先発した。結果は5勝1敗、防御率2.28と好成績を記録。計75イニング投げ、与えた四球はわずか4つ。優秀な投手であるかを推し量る指標のひとつ「K/BB(与四球1つあたりの奪三振数)」は驚異の12.75を叩き出した。

 まるで水を得た魚のようにスイスイと投げ込む姿が印象深い。では、“新天地”甲子園での投球を本人はどのように考えていたのだろうか?

 大竹はこう語る。

「基本的にライト方向の打球は(浜風で)全部戻ってくるので、困ったらライトに打たせる。どうやったら(打者が)ライトに打つようにピッチングできるかな? とは考えていました。いつから環境に噛み合っていたか? 最初からですね。

 最初の登板から浜風は加味して投げていましたし、逆にそれは相手もわかっているので、逆手にとってインコースを使ったりとかもしました。ただ、基本的には僕が得意とするピッチングが浜風にすごくフィットする。すごく投げやすくはありますね。球場も広いですし」

 数ある甲子園での登板でも、5月27日の巨人戦で上げたキャリアハイの6勝目が印象的だった。7回無失点で好投しながらも、スコアレスで代打を送られた大竹は、直後に近本光司が先制打を放つと、ベンチで涙。タオルで顔をぬぐう姿はSNSなどで話題となった。

 少し気恥ずかしさもありつつも、本人に振り返ってもらった。

「前の登板(5月20日、広島戦@甲子園)でも0-0でずっといって、9回にサヨナラで勝った(森下翔太がサヨナラ打)。チームは勝ってはいるけど(自身には)勝ちがつかなかった試合で。その日も同じようにずっと0-0でいっていた。

 自分としては勝負つくまで投げたかったのが本音のなかで、監督が勝負所と見て代打を出されたので『あぁ、また……。投げたかったな』と思ったところで打線がつながって点を取ってもらった。高校野球、中学校の試合をやっている時の感覚。プロ野球ってどうしてもこの試合を落としても次があるので、絶対。そんななかでトーナメントをしているかのような感覚でしたね」

 あの涙には前段があったのだ。2試合続けて7回無失点のHQS(先発投手が7イニング以上を投げ、かつ自責点を2失点以内に抑える)を達成しながらも、援護に恵まれず降板……。そうした状況で飛び出した打線の奮起に、心を揺さぶられた。

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