W杯選出の松島幸太朗、自分の名前が呼ばれるのが最後で…「選ばれなかった人たちのためにも…」
9月20日から開幕する「ラグビーワールドカップ2019」(W杯)の日本代表メンバーが8月29日に発表された。
今回の代表メンバーの中でも中心選手の一人となる松島幸太朗選手がこの日、都内で報道陣の取材に対応し、W杯への意気込みを語った。
松島幸太朗選手 W杯メンバー選出 一問一答
記者 今の率直な思い、どんな気持ちでしょうか。
松島 そうですね、合宿終わるまで皆ライバル心で、キャンプ中も試合中もアピールすごいしてたんで。最後まで選ばれるかってところは正直不安はあったんですけど、選ばれてやっとほっとできました。
記者 どんな状況で聞いて、どんな気持ちでしたか?
松島 チームルームで発表があって、一人ずつ名前上げられて。僕はポジション的に最後なんで、名前呼ばれてほっとして、呼ばれなかった人たちもいて涙する場面もあったんですけど。選ばれなかった人たちのためにも、しっかり全力を出し切るという気持ちにもなれました。
記者 日本代表に決定して、まず誰に伝えましたか?また、どんな反応でしたか?
松島 すぐ誰かに伝えるとかはなかったんですけど、思い出して夜母親に連絡しました。意外とあっさり「おめでとう」って言われました(笑)うれしいとも言っていたので、選ばれて良かったと思います。
記者 今までお世話になった高校の先生などには伝えましたか?
松島 昨日の夜伝えました。心配した分、結果的に入れて良かったと言ってもらえたんで、そういう人たちに恩返しという意味でも選ばれて良かった。
記者 今回のワールドカップは自国開催ですが、やはり特別な部分はあるものでしょうか?
松島 自国ということでいろんなプレッシャーあると思うんですけど、それもみんなで楽しみながら、変な緊張がないように、自分たちがやりやすい環境に持っていくのも大事だと思います。
記者 いろんな方が見に来てくれるチャンスだと思いますが、どんなプレーを誰に見せたいですか?
松島 まず試合のメンバーに入るということが第一で、入れたら自分のランニングとステップワークをしっかり、持ち味を出していきたいと思います。
記者 普段ラグビーを見ていない方にも見てもらいたいですか?
松島 そうですね、結果を出せば出すほど見てくれる方が多くなると思うので、結果にこだわってトーナメントに出れるようにしていきたいと思います。
記者 プレッシャーをあまり感じないと聞きましたが、どうしてそんなに落ち着いていられるのでしょうか?
松島 あんまり周りの言ってることは気にしないっていう部分はあるかなと。自分のやってることを信じる気持ちが強いので、左右されにくいです。
記者 代表31人揃いましたが、他のメンバーの顔ぶれもみてどんなチームになりそうですか?
松島 パワフルな選手もいれば、仕事人の選手もいるし、いいバランスで行けるんじゃないかなと思います。
記者 これから大会までの最後の準備期間が始まりますが、南アフリカとの一戦、どう大事になってくるでしょうか?
松島 ワールドカップ前の最後の試合なので、トップチームとできるのは自分たちにとっても体を当てるいい機会にもなると思います。
記者 南アフリカは松島選手にとってもゆかりのある国だと思いますが、特別な思い入れはありますか?
松島 知っている選手もいるし、前回大会で破っているので、今回の試合は(南アフリカが)気合を入れてくるんじゃないかと思ってます。
記者 この大会での「チームとしての目標」と「個人としての目標」を教えてください。
松島 チームとしてはベスト8以上を狙いに。個人的にはウイングで出る機会が多くなるかもしれないので、トライにこだわっていきたいと思います。
記者 4年間で一番、「こういうところ成長したな」と思うことは何ですか?
松島 周りとコミニケーションをよくとるようになりました。あとは判断力が良くなった気がします。
記者 具体的にどのようなコミュニケーションをとるようになりましたか?
松島 練習中、ここはこうしたほうがいいとか、やり方っていうのをどんどん自分から伝えることもありますし、試合中であれば指示したりするようになりました。
記者 中学時代に初めて南アフリカでラグビーに触れた、当時のラグビーへの印象は?
松島 追いかけっこのイメージはあります(笑) タッチラグビーから始めたのでそのイメージが強いのかなと。
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