堀口恭司ベラトール観戦記「カンナちゃんは上手くなってて、心も強く」、「矢地君は硬くなく、いい動き」
日本初開催となった「BELLATOR」が12月29日にさいたまスーパーアリーナで行われた。皇帝・ヒョードルの日本ラストマッチKO劇のほか、多くの激闘が繰り広げられた。
試合をリングサイドで見届けたRIZIN、BELLATORバンタム級元王者の堀口恭司選手に、同大会の感想を聞いた。
マイケル・『ヴェノム』・ペイジ○ vs ●安西信昌
「MVP(マイケル・ヴェノム・ペイジ)の試合はお客さんも盛り上がっていましたね。やっぱり、パフォーマンスがあるのでおもしろい選手。今度はRIZINに来てくれたらいいですね。MVPは技術的には自分のスタイルに似ているところがあると思っています。ステップが遠い間合いから踏み込めるので、パンチが当たるリスクがない。そこが上手いところで、そのうえ身体能力も高い。自分は体が小さいですけど、自分の手足が長いバージョンみたいな感じです(笑)」。
マイケル・チャンドラー○ vs ●シドニー・アウトロー
「アウトローは自分と同じATT(アメリカン・トップ・チーム)の選手なので応援していたんですけど、相手のチャンドラーは強かったですね。元々チャンピオンの選手だけあって、やっぱり強いなと感じました。チャンドラーは元々レスリングの選手なのでレスリングもできるし、パワーパンチも打つ選手。何でもできる、トータルファイター。自分の打ち方とは全く違うので、勉強になりました。ああいう打ち方もあるのか、と思いました」
エメリヤーエンコ・ヒョードル○ vs ●クイントン・『ランペイジ』・ジャクソン
「自分は『PRIDE』を見ていたので、懐かしいというか、そんな気持ちになりました。でも、ヒョードルの試合を生で見るのは実は2回目で、確かBELLATORの試合で1回見たことがあります。ヒョードルはやっぱり強いし、歳を重ねてもあの動きができるんだなと。自分も今こういう怪我(右膝前十字靭帯の断裂、半月板損傷)をしていますけど、しっかり治して、そのくらいの年齢までやっていきたいと思います。やっぱりヒョードルはいつ見ても冷静で、当然のごとく勝つ。その冷静さが強いところですよね」。