阪神・藤川が現役引退を発表 残る「松坂世代」現役4選手の現在地は?
阪神が8月31日、藤川球児投手の今季限りでの現役引退を発表した。本人から申し出があり、球団が了承した。藤川は現在、右上肢のコンディション不良で2軍調整中。今季中の1軍復帰、プレーを目指し、リハビリに励んでいるという。
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今季の藤川は開幕を守護神として迎えたが、11試合で1勝3敗2セーブ、防御率7・20。救援失敗が続いて抑えの座をスアレスへ譲り、2軍との行き来が続いていた。球団へは年間通してコンディションを保つことが難しくなった、と引退を決断した理由を伝えた。
現在、日米通算245セーブ。名球会入りの条件となる250セーブへ、あと5と迫っていた。昨年は56試合に投げ、4勝1敗16セーブ、防御率1・77という好成績。抑えの座を奪い返し、開幕前には「松坂世代」初となる名球会入りは間違いないとさえみられていた。新型コロナウイルスの影響による3カ月もの開幕延期が、どのような影響をもたらしたのかは分からない。難しい調整を強いられたことは事実で、プロ野球選手としての大きな勲章である名球会入りは、非常に難しくなったと言わざるを得ない。
史上最強ともうたわれた「松坂世代」だが、これで残る現役選手はわずか4人だけ。ではその4人の現在地はどんなものなのか。
大将格である西武・松坂大輔投手は故障に苦しんでいる。ここまで1軍登板はゼロ。7月に脊椎内視鏡頸椎手術を受け、復帰を目指しリハビリ中だ。オープン戦では順調に登板を消化し、辻監督はコロナの影響なく予定通り開幕していたら、開幕ローテーション入りさせていた可能を示唆している。変則日程がシビアな調整を狂わせた恐れがある。