全てを手にした“英雄”は26年W杯に出場すべきか? マラドーナの肉体を知る名伯楽がメッシに示す最善策「情熱に歯止めをかけろ」
いまだアルゼンチン代表のエースとして絶大な存在感を放っているメッシ。ゆえに彼のW杯出場を求める声は尽きないが…(C)Getty Images
偉大なる10番は、母国でのラストマッチで涙を流した。
去る9月4日、来年6月に開催される北中米ワールドカップ(W杯)の南米予選で、アルゼンチン代表は、本拠地でベネズエラと対戦。試合前に「これがアルゼンチン国内での最後の公式戦になる」と明言していたリオネル・メッシが2ゴールを決めるなど3-0と快勝した。
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試合前に、感極まり、ほろりと涙を流す姿を見せたメッシ。そんなエモーショナルな試合で2ゴールを挙げ、7万6490人の大観衆の期待に応えた38歳は、いまでもアルゼンチン代表内で唯一無二のカリスマを持っていることをプレーで示した。
だが、メッシの決意は揺るぎない。試合後に地元放送局『Tyc Sports』のフラッシュインタビューに応じた際に「僕はサッカーが大好きだ。プレーするのが好きで、できれば終わってほしくない。でも、その瞬間が確実に近づいていることは自覚している。それはそうなるべき時に起こる」と引退の可能性を示唆。その上で、来夏に迫るW杯出場についても言及した。
「前にも言ったけど、僕がもう一度、ワールドカップに出場することはもうないと思う。それは論理的に考えて、39歳になる僕が出場する可能性は低いからだ。あと9か月は近いようで長いから」
アルゼンチン代表としての成績は、まさに唯一無二だ。A代表では通算194試合に出場しているメッシは、114ゴール、61アシストと驚異的なスタッツを記録。一時はディエゴ・マラドーナと比較する国民から誹謗中傷をされる不遇も経験したが、2度のコパ・アメリカ制覇、そして2022年のカタールW杯優勝の立役者ともなった。






