ロングスローは「ずるい?」賛否の青森山田が決勝で涙
有効な戦術となれば、他校も追随する。山梨学院も、準決勝の矢板中央も繰り出してきたロングスローだが、青森山田の守備陣が失点することはなかった。GKが積極的に出たり、まともにジャンプさせない空中戦への対応、セカンドボール処理への集中など、対策をしっかりすれば防ぐことは難しくなく、プロのサッカー界で目にする機会はあまりない。
SNSで「ずるい」「つまらない」「おもしろくない」といった意見が飛び交うのは、好きか嫌いかの感情論。かつて高校野球で、松井秀喜を5敬遠して試合に勝った明徳義塾が、日本中に「悪者」扱いされたことがある。どの学校でもやっていることなのに、立て続けにゴールを決めた青森山田が「標的」にされている側面もある。
黒田監督は、ロングスローの位置づけを数ある戦術のなかの1つでしかないと強調する。ロングスローだけに焦点が当たるのは、本意ではないだろう。負ければ終わりの一発勝負で、有効な武器として「飛び道具」を使い続けた。ゴール前に再三チャンスボールを届けた青森山田だったが、最後の最後に勝利の女神には手が届かなかった。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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