挑発→TKO負けの亀田京之介を前に態度豹変 地元紙も驚いたネリの“優等生ぶり”「俺はリング上では、誰かを恨んだりしない」

亀田戦を終えて、クレバーな振る舞いを見せたネリ。(C)Getty Images
試合前はピリピリムードを漂わせたルイス・ネリ(メキシコ)は、試合後に態度が一変。「悪童」の異名とは裏腹に優等生のような振る舞いを見せた。
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現地時間2月22日、プロボクシングの元2階級王者ネリ(メキシコ)は、地元ティファナでWBA&WBO世界フェザー級15位の亀田京之介(TMK)と124ポンド(約56.2キロ)契約のノンタイトル10回戦を実施。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)に敗戦してから9か月後の再起戦だったが、7回TKOで完勝した。
序盤から激しい打ち合いとなった一戦で、地元の声援を受けるネリも堂々と応戦。4回に猛攻で亀田の足を止めると、完全に主導権を握った7回にもカウンターを狙う相手に反撃の隙を与えずに怒涛のラッシュを展開。まず、左ボディで最初のダウンをもぎ取ると、再開後に猛ラッシュ。左ボディ、さらに左フック、右ストレートと追い打ちをかけ、日本人ファイターが2度目のダウン。ここでレフェリーが試合を止めた。
熱狂の会場で快哉を叫んだネリは、試合直後に亀田のもとに歩み寄って握手。地元紙『El sol de Tijuana』によれば、「これがボクシングだ。勝ち負けはリング上のみだ。リングから降りたら、俺たちは人間だ」と互いの健闘を称えあったという。