元西武・相内が格闘家デビュー「『お前じゃ無理』と言われて当然」
「お前じゃ無理」と言われて当然
プロ野球選手としての現役中は、何かと騒がせてきた相内だが、今回格闘家への転身にあたり、様々な声が耳に入っているだろう。これに対し自身はどのように受け止めているのだろうか。
「『お前じゃ無理』と言われて当然だと思いますし、それは大いに言ってもらって結構です。僕の立場からして、もしサッカーをやっている人が突然プロ野球界にきたら同じように思いますからね。
色々と言われることもありますが、だからこそやる気が出ますし、ここで結果を残せたら男前じゃないですか?」
小学4年生から野球を始めたという相内は、その後プロ野球選手として、今季まで約8年に渡りプレー。これまでの野球人生で培ってきたものの中で、どのようなことをこれからの格闘家人生で活かしたいと思っているのだろうか?
「僕は正直プロ野球で成功した人間とは言えません。ただ、今まで経験してきたこととして、プロ野球の一軍の舞台は、少ないチャンスをものにした人しか生き残れない。僕は現役中、一軍と二軍を行ったり来たりしていたので・・・。
そういった点で、今現在僕が置かれている立場って、共通していると思うんですよね。
ちょっと前まで野球をしていた僕がこうしてRISEで格闘家デビューさせてもらえることになったので。
今回勝つか負けるかで今後の格闘技人生が大きく変わると思っています。」
元々はピッチャー、その中でも先発型として長いいニングを投げていた相内は、スタミナも持ち合わせていたが、実際に格闘家として練習をしていく中で感じた自身のスタミナ面に関しては、相内はこう話す。
「今はとにかく体力をつけることに注力をしています。正直、1イニング投げるのと1ラウンド戦うのって、体力面で全く違うと感じています。技術面云々より、まずは体力づくりをメインにおこなっています。」
前例のないチャンピオンへ
来年2月28日のデビュー戦までおよそ2ヶ月。残り期間の取り組みについて相内は
「引き続き走り込みを中心に、あとは対人練習を強化していきたいですね。今はミット打ちをやっていますが、対人へのスパーリングはほとんどやっていないので。」
と、現在おこなっている体力づくりに加え、スパーリングの強化へ取り組むと話す。
最後に、格闘家としての目標、さらには今後対戦したい相手について相内はこう語る。
「ベルトをとりたいですね。今まで野球選手から格闘家へ転身した人はいますが、チャンピオンになった前例はないと思うんです。僕が初の快挙を成し遂げて、ベルトを巻きたいですね。
(対戦したい相手は)いま現在でいうと、白鳥(大珠)選手ですね。背格好が自分と似ていますし、テクニックはもちろん総合力もあると思っています。目指すところはそこかなと思いますね。
今回白鳥選手も同じ試合へ出場するということで、距離感、距離取り方を近くで学びたいと思っています。」
前例のない、プロ野球選手から格闘技界のチャンピオンへ。
相内誠の格闘家人生が幕を開ける。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません
[文/構成:ココカラネクスト編集部]