ロッテのドラフトの歴史を振り返る!「神ドラフト」「残念ドラフト」はいつ?

タグ: , , 2021/3/16

 ロッテのドラフトといえば、クジ運がめっぽう強い。7割近いドラフト抽選の勝率は12球団でも突出している。19年、4球団が競合したアマ最速163キロ右腕の佐々木朗希(大船渡)を井口資仁監督が引き当てたのは象徴的といえるだろう。

 ロッテの2000年代ドラフトを振り返ると、クジ運だけでなく、もう1つの特徴が見えてくる。マリーンズの「神ドラフト年」「残念ドラフト年」を探ってみた。

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◆神ドラフト=「4人指名」年


12球団平均で6~7人が指名されるドラフトで、ロッテは4人しか指名しない年が3度あったが、当たりの確率がすごい。大学社会人中心の指名で即戦力を求め、過半数がレギュラークラスで活躍している。

【2009年】
1 荻野貴司(トヨタ自動車)外野手
2 大谷智久(トヨタ自動車)投手
3 大嶺翔太(八重山商工)内野手
4 清田育宏(NTT東日本)外野手

育成
1 山室公志郎(青山学院大)投手

 09年は荻野、大谷、清田が大当たり。1位荻野は、投前バントや普通のショートゴロを内野安打にする俊足デビューでファンの度肝を抜いた。人気ゲーム「ファミスタ」の快足キャラ「ピノ」とかけて「オピノ」と呼ばれたことも。ケガで苦労も多いが、社会人同期の中継ぎ右腕・大谷と息の長い活躍で、さすがは「世界のトヨタ」といったところ。清田は入団1年目の10年日本シリーズで活躍し、日本一に貢献。15年にベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得した。





【2011年】
1 藤岡貴裕(東洋大)投手
2 中後悠平(近大)投手
3 鈴木大地(東洋大)内野手
4 益田直也(関西国際大)投手

 11年は3位以下で指名した鈴木、益田が当たった。鈴木は勝負強い打撃、野手陣のまとめ役として長くチームを引っ張った(19年オフ楽天へFA移籍)。益田は1年目に新人王、2年目に最多セーブのタイトルを獲得。リリーフでフル回転し、19年まで通算88セーブ144ホールドをマーク。「4位」はかなりお買い得だった。1位藤岡(現巨人)は賛否わかれるが、18年に日本ハムへトレードされるまで21勝を挙げた。

【2012年】
1 松永昂大(大阪ガス)投手
2 川満寛弥(九州共立大)投手
3 田村龍弘(光星学院)捕手
4 加藤翔平(上武大)外野手

 12年の大当たりは松永と田村。松永は1年目からブルペン陣を支え、7年連続40試合登板と、ドラ1の役割を果たしている。3位田村は2000年代のロッテ「4人指名」年で唯一の高卒だが、巧みなインサイドワークで16年ベストナインを受賞するなど主戦捕手へと成長した。

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