巨人・田中将大、新たな武器で復活へ オープン戦で光ったカーブの可能性

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巨人で復活を期す田中。ローテの一角としての働きに期待だ(C)産経新聞社

 楽天から巨人に加入した田中将大は3月9日、阪神とのオープン戦に先発登板。これまでオープン戦には2試合登板しており、いずれも無失点ピッチングを続けていたが、この試合は3回、48球、被安打2、2四球、1失点だった。オープン戦初失点を喫したものの、大崩れすることなく安定した投球を披露した。

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 巨人ではストレートやツーシーム、スプリットといった速球系のボールで相手打者をねじ伏せるスタイルではなく、変化球中心で打者の打ち気を逆手に取って打ち取っていく投球が目立つ。9日の試合でもそのスタイルは変わらなかったが、“新生田中”を象徴するような一幕があった。2回裏、前川右京を内側に入ってくる落差の大きいカーブで見逃し三振に仕留めたシーンだ。

 田中は春のキャンプから頻繁にカーブを試していた。オープン戦でも頻度は低いながらも投じていたが、決め球として使うケースは多くはなかった。そんな“新武器”でオープン戦絶好調の前川から見逃し三振を取れたことは、大きな収穫と言って良い。カーブを効果的に使うことで、ストレートの体感速度を上げ、目線をぶらせる。今まで以上に打者を翻弄することもできるだろう。カーブは田中の復活を象徴する変化球になるかもしれない。

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