【楽天】残留決まった田中将大への「宿題」とは
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楽天は9日、田中将大投手(34)が海外FA権を行使せずに残留することを発表した。田中将は球団を通じて「FAの権利を行使せずに来季もイーグルスに残留することを決めました。来シーズンこそはリーグ優勝・日本一というところにたどり着けるように全身全霊を懸けていきたいと思います」とコメントを出した。
田中将は今季が2年契約の最終年。去就が注目されていた。25試合に登板して9勝12敗、防御率3・31。
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交渉にあたった石井一久GM兼監督は「来季も継続してくれることは、非常に大きい。将大がここにいる意義をしっかり考えてくれた。特別扱いはしないが、残ってくれるのは心強い」と期待を寄せた。
「優勝請負人」としてヤンキースから古巣に電撃復帰した昨季は4勝9敗、防御率・3・01と勝ち星に恵まれず苦しんだ。迎えた復帰2シーズン目の今季はローテーションを守り通したものの、目指す優勝には届かず。勝負の2023シーズンに臨むがそんな田中将にはこんな声もある。
「日本球界復帰2年目となった今季は粘り強く投げていたが、打ち込まれると止まらない場面もしばしばあった」(放送関係者)
象徴的な試合となったのはリーグ戦再開となった6月17日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)。相手エース千賀との投手戦が注目を集めたが、田中将は初回、3番・柳田に先制ソロを許すと、味方が勝ち越した直後の3回に5番・牧原に右中間席へ飛び込む逆転3ランを浴びた。続くグラシアルにも右越えソロを浴び二者連続被弾となると、5回にも同じくグラシアルに今度は2打席連発の右越えソロを浴びるなど、5回7失点、NPB自己ワーストの1試合4被弾とめった打ちにあった試合だ。
この試合は変化球を有効に使いながらも、評論家の間からは「もっとまっすぐで押したほうがいい」といった声も出ていた。