「明らかにリリーフエース」大車輪の3連投で“真価”発揮 阪神・及川雅貴の覚醒を物語る「.081」の凄み

マウンドで自信に満ち溢れた表情を見せる及川。(C)Getty Images
阪神の高卒6年目左腕が球界屈指のリリーバーへと変貌を遂げている。
4月24日に敵地で行われたDeNA戦に阪神の及川雅貴が2点をリードした8回から登板。自身今季初の3連投となったが、先頭の牧秀吾を右飛に打ち取って危なげなく立ち上がると、続く佐野恵太を二ゴロ、宮崎敏郎も空振り三振に仕留めて三者凡退。敵クリーンナップわずか13球でねじ伏せた。
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昨季にセ・リーグ最高となるチーム打率.256を誇ったDeNA打線。その主軸を前にしても堂々と投げぬいた及川。その満ち溢れる自信は結果にも表れている。今季開幕から12試合に登板している背番号37だが、いまだ自責点はなく、防御率も0.00を記録。さらに被打率.081、出塁率.128、奪三振率10.32のハイアベレージを残しており、いかに今の彼が打たれていないかを物語っている。
まだ開幕1か月も経過していないスモールサンプルとはいえ、阪神の強力中継ぎ陣を“看板”となりつつある及川。現役時代にセットアッパー、そして守護神として活躍した藤川球児監督が2点リードした終盤8回に3連投でも起用したのは、“覚醒”を遂げた24歳への信頼の表れとも言えよう。
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