当たりが止まった吉田正尚に現地識者が辛口コメント「契約したのはパワーヒットを信じていたから」
吉田は11日のレイズ戦で3打数ノーヒットに終わった。(C)Getty Images
鮮烈な記憶とは裏腹に、数字は伸び悩んでいる。
レッドソックスの吉田正尚は現在、打率が2割1分台、本塁打も僅かに1本と、シーズン前からの期待に応えられずにいる。開幕カードとなったオリオールズとの3連戦では2試合でマルチ安打を記録し、続くパイレーツとの初戦では、本拠地の名物であるグリーンモンスター越えのメジャー初本塁打を放った。しかし、10試合の出場で安打数のトータルは8本と持ち前の打撃力を発揮できずにいる。
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3月のワールド・ベースボール・クラシックではメキシコ戦での劇的な本塁打や、大会新記録となる13打点の活躍もあり、MLBでの注目度もさらに高まったものの、厳しい現実を突きつけられている現状だ。
入団時は5年総額123億円を超える大型契約も話題となっていただけに、現地メディアでもここまでのパフォーマンスには辛口の評価が報じられている。
地元放送局『NBC Sports Boston』のレポーター、ジョン・トーマス氏は4月11日、公式サイト上で日本人ルーキーのスタッツを「cold snap(寒波)」と表現しながら、打撃の印象などを述べた。
トーマス氏は、ポジティブな点として「前評判通り、ヨシダはストライクゾーンを熟知している。メジャーリーグでのキャリア9試合で、三振(3つ)の2倍の四球(6つ)を記録している。最近、特にチェンジアップへの反応が少し増えたが、彼はまだストライクゾーンを余裕をもって見極めているように見える。それは成功のための強固なベースラインだ」と定評のある選球眼を評した。